パスがうまくなるようにと、ひたすらパス練習だけさせて、サッカーというゲームの存在を知らなかったら、どうなるでしょうか?
ボールを蹴って相手に渡す。
それだけで、まあ少しは楽しめるかもしれませんが、何のためにこれやってるんだ?
と疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?
こんなことやっていても、役にたたない。
人生で、生活で仕事で、ボールを蹴ってあいてに渡す必要性なんかない。
こんなこといくらうまくなっても、役に立たない。
などなど。
まず、サッカーというゲームがあって、チームで協力して点をとって、点をとられるのを防いで、試合で勝ったり負けたりする。
それが面白いんですよね。
その面白さがあるから、もっと上手にプレーできるようになりたいと思って、パス練習といった地道な練習ができるようになるわけです。
中学や高校での数学、
生活や仕事で二次方程式使いませんよ、
こんな計算練習して何の役に立つんですかって、
そりゃ疑問に思うのはもっともです。
そもそも、それが何のためのものなのか、教えられたことがありません。
わたしも、数学を教えたりするくせして、
因数分解ができたからなんなんだって、
よくわかっていませんでした。
数学では、いろんな計算をします。
で、これがなんにつながるのか?
こんなこと勉強していったい何の役に立つのか?
というお決まりの疑問を持ちます。
私は、数学ができないわけではないし、
今だったら教えることもできます。
できるようにうまく導いていくこともできます。
実際、テストで7点などという、適当にやっても、
その点数はないだろという点をとっていた生徒さんが、
80点とるようになったりしています。
でもだからなんなのだ。
この「数学」ってのは、実際問題生活でも仕事でも使わないし、
何の役に立つんだ?
という疑問をずっと持ち続けていました。
そこで、辞書で「数学」の定義を調べてみました。
量と形を扱う学問
とあります。
計算については、一言も書いてありません。
あれ、そうだったの?
数学って、計算することじゃなかったのかよ?
おいおい、最初っからそう教えてくれよ。
という気分。
学校での数学の行き着く先の一つが、微積分。
これで、変化する量を扱うことができるようになります。
これに到達するために、そこまでやってきた計算やらなにやらが必要でした。
微積分に到達させるために、それまでの課程が用意されていたようです。
数学におけるサッカーの試合に当たる部分が、
もう少しで見えそう。
もしそれが見えたら、人にそれを伝えることで、
その勉強がもっと意味のあるものにできるような予感。