267 自分がバカだというのは、誰かの意見であって事実ではない

式をグラフに表すところで、
止まっているある生徒さん。


 おれあたまわるいんです。
 バカだから無理っす。


わかった、わかった。

じゃあ、まずこれやって。

段階を下げて、
グラフ上の点を数字で表したり、
逆に数字で表された座標から点を
見つけさせたりを
躊躇なくできるようになるまでやらせます。

できるようになったら、
数式の部分部分が何を表しているのか、
定義を理解させ、

と段階を踏んで順番にやっていきます。

ひとつひとつをとにかく
わかるまでできるまで、繰り返させます。

いくら間違えたとしても、
理解していないところをみつけ、
誤解している用語や記号を調べさせ、
また、同じところを繰り返させます。

場合によっては、何十回も繰り返す必要があります。

でもとにかく、できるまでやる。やらせる。

すると、どこかでできるようになります。


  すごいすごい、できたじゃんか!!!


とおもいっきりほめます。

本人もうれしそう。

満足しているところで、
聞いてみました。


  頭わるいって、誰に言われたの?


よくでてくるのが、お母さん。

自分の息子が娘が、
できない様子を見ていて、
イライラしてしまう気持ちはよくわかります。

それで、つい、

なんでできないの!
才能ないのねえ!

などなどと、余計なことを言ってしまう。

でも、それで状況が改善することはありません。

多少、忍耐が必要かもしれませんが、
できるまでうまく導いて、
できるようになるまで
見守ってあげられるといいですね。


理想的なアスファルト

アスファルトに直接照らされる日差しと、
湿度の高さで、息が苦しくなるほどの重み。

そういった東京のくそ暑さが
見ただけで感じられるような写真がないかなと、
探すが、明るすぎてさわやかな写真ばかり。

しょうがない。

ないならどっかで撮ってみよう。

と、昨日考えていたことを思い出した。

動くと湿った空気が身体にあたりますます
不快な朝からくそ暑い晴れた朝。

目の前には理想的なアスファルト。