学校では、授業があって、先生が説明して、
出された問題をやって、
とひたすら、与えられ続けます。
生徒の側からなにか発信することは、
受けることと比べたら、ごくわずか。
それで、バランスをとるために、
できることがあります。
生徒さんに、
教えたことが、どのように適用できるのか、
自分のまわりの環境にどのようにあてはまるのか、
例をあげさせる。
そうすることで、現実の生活で、
学んだことを実際に役に立てられるようにもなります。
これができないと、
頭の中は、役に立たないがらくたの固まりに。
しかし、例を挙げるのが、難しい人がいます。
しかめっつらをしながら、
うんうんうなって考えて、
で、しまいには、
わたし頭悪いんです。
すぐにでてこないんですよねえ。
頭悪いから。
同情してほしいんでしょうか?
言い訳している間に、
やってみましょう。
必要なのは、練習です。
練習すればできるようになります。
なにをやるにも練習が必要です。
卵焼きを作るのにも、
自転車に乗るのも、
バスケでシュートを決めるのも、
最初からできる人はいません。
練習してできるようになります。
料理が下手だから、
運動神経が悪いから、
と言い訳していたら、
いつまでたってもできるようにはなりません。
練習が必要です。
とにかくやってみて、
うまくいかなかったら、
うまく行かせる手段はあります。
でも、やらなかったらどこにも行き着きません。
親子で楽しむ学び方 LEARNING HOW TO LEARN
基礎からわかる勉強の技術
月別: 2012年5月
空を見上げる人々
262 歴史なんて勉強したって
ある中学生に言われました。
歴史ってどうも好きになれないんです。
過去を振り返って、どうしようっていうんですか?
さて、どう答えたもんでしょうか?
私も昔、中学生の頃、歴史については
無茶な正当化をしていました。
誰も見た人はいないのに、
なんで昔のことが分かるんだ。
全部嘘かもしれないだろ。
などなど。
とにかく、勉強したくないという
気持ちはよくわかります。
歴史の教科書には、年号と人物名と出来事が
ずらずら書いてあります。
ただそれだけ読んでも、
何が面白いんだかよくわかりません。
テストがあるからと、
興味のない、人物名や年号やできごとをただ暗記するのは、
かなりの努力が必要でしょう。
それで、いくら頑張って覚えても、
覚えた知識を、テスト以外で役に立てることは
できません。
そんなことでは、歴史嫌いになってしまうのも、
無理はありません。
そもそも、歴史ってなんなんでしょうか?
以前、聞いてわたしが興味をもったできごとがあります。
イランとイラクで戦争が続いていました。
イラク上空を通過する飛行機は無条件で撃ち落とすという
表明が1985年にありました
外務省は日本の航空会社に対して、
現地イラクの日本人の救出を要請。
しかし帰路の安全が保証されていない
との理由で航空会社は救援機を派遣しない。
ではどうするか?
困難な状況に陥った現地の日本人。
そんな時に、トルコの航空会社が救援機を派遣。
撃ち落とされる可能性がある危険なフライト。
しかし、トルコは実際に日本人を助けてくれました。
なぜか?
それは、100年前にあった事件にさかのぼります。
その事件について詳しくは
下記のサイトで読めます。
こちら、話の内容も良いのですが、
信じられない方法で描かれた画が見ものです。
http://tana.pekori.to/tear/log/0412.html
国際派日本人養成講座、
エルトゥールル号事件のこと
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog102.html
このように、語り伝えられている過去のできごと。
どんな状況があって、その中で、
誰が何をしたのか?
それでどうなったのか?
それが歴史において興味深い部分です。
年号やら、人物名は、
そのできごとの流れが把握できて、
興味を持つことができれば、
覚えるのは簡単です。
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