赤ちゃんってどこからくるの?

 

お母さんのお腹の中から。

 

この答えは、ピントがずれています。

まず、質問の意味が理解できていませんね。

赤ちゃんの身体は、
確かにお母さんのお腹の中で育って、
で、でてきました。

それは間違いありません。
でも、それはあくまでも身体です。
身体がどうやって形成されていったのか?
男と女がどうのこうのについて話すことはできます。
でも、それは身体の話です。

その身体を動かしているのは何か?
その身体を使っているのは誰か?

を見なくてはいけません。

身体を動かしているもの、
それが、その人。

では、赤ちゃんはどこからきたんでしょう?

その赤ちゃん本人に聞いてみるしかありませんね。

 

 

おまえはどこから来たんだ?

 

 

どこからきたのかは、
その本人以外誰も知らないのではないでしょうか?

 


249 算数、数学でも実物が必要

計算ばっかりやってると、
数学って計算することかと思ってしまいがち。

大人になってから、辞書で数学の意味を調べたら、


  量や形を扱う学問


とありました。

よくよく思い返してみたら、
数はなにかの量を表しています。

で、その数に単位がついたら、何のどんな量なのかが
はっきりします。



人が30km/分で歩くと回答する生徒さん。

いろいろ間違っています。

まず、1分がどのくらいの量なのか?

これは、時計というものがあるので、
わかりやすいです。

まあ、1分は時計の秒針が1周まわる間の時間。

実際に時計で秒針が回っているのを見させます。

一分ってどういうことなのか?

実感をともなって理解してもらいます。


30kmを見るのは1分より、
工夫が必要かもしれません。
まず、

1kmがどのくらいか?

中学生だったら、校庭のグラウンド一周が
どのくらいか聞いてみます。

1周が200mだったら、何周したら1kmで、
30kmはじゃあ、グラウンド何周分になるのか?

あと、

池袋から、30kmの地点といったら、どの辺になるのか?

と地図を見せたりします。

で、最後に、


km/分ってのはどういうことなのか?




1分で、何キロ動くか。

ってことですね。


じゃあ、この30km/分で歩くってのはどういうこと?





・・・




  いや、この人、巨人なんです。







屁理屈はいいから。


とにかく、間違えていたことは理解したようです。


親子で楽しむ学び方 LEARNING HOW TO LEARN


サンタクロースって、本当はいないんですよねえ?

 


    サンタクロースって、いないんですよねえ?


 


え?

おまえ、中一だったよなあ。
かわいいこと言うねえ。


 


    いや、だって、プレゼントもらったんですけど、サティの包み紙でしたよ。
    ホントは親がやってるんですよねえ。


 


あのなあ、おまえは、何をねぼけたこと言っているんだ。
おまえ実際にプレゼントもらったんだろ?
サンタクロースがいなかったら、誰がプレゼント持ってきたんだよ?


 


    はあ、もらいましたけど、包みがサティのなんですよ。
    サンタクロースが、サティで買い物するんですか?


 


いやいや、そういう問題じゃない!
誰がサンタクロースなんですかってことなんだよ。


 


    あ、やっぱりいないんじゃないですか!


 


いやいやいやいや、いないとは言えない。
おまえも親になったらわかるよ。

 

 

サンタクロースっているんでしょうか?



 

248 実際に見てみよう。無理やり暗記する前に

水素がH
ヘリウムがHe
リチウムがLi
  ・
  ・
  ・

と何かの名前やら記号やらをひたすら繰り返して
ぶつぶつ言ったり、書いたりして覚えようとしている中学生。

しかめっつらをして、つらそうです。



 水素って見たことある?


  いや、ありません。


 まあ、気体だから見えないんだけどな。
 学校で実験やらなかった?火をつけたら水ができる実験。


  ああ、先生が見せてくれましたよ!
  水素使いましたよ。
  ボンっていって、水ができました。


ヘリウムはどこで使われるか知ってる?


  知りません。


  多分、子どもの頃、ヘリウムもらったことあると思うよ。
  スーパーの開店とかで。


  え、何ですか?


 宙に浮く風船もらったことない?


  ああ、あります。


 あれの中身がヘリウムなんだよ。
 ヘリウムはな、まわりの空気より軽いから浮くんだよ。


  そうなんですかー


 あとこれな、見てみて。


携帯電話の電池を取り出して見せます。


 リチウムイオン電池って書いてあるだろ。
 リチウムはな、充電池によく使われているんだ。


と順番に見せられるものは見せて、
あと生徒さんが見たことがありそうなものは、
それがどこにあるものなのか、
なににどういうふうに使われるのか、
自分で見つけさせたり、
ヒントを出して見つけられるようにしていきます。

すると、

気がついたら覚えていた。

なんてことになります。


他の分野でも同じ。



親子で楽しむ学び方 LEARNING HOW TO LEARN


基礎からわかる勉強の技術


あったらほしい教育機関

たとえば誰かが、パン屋さんをやりたいと思ったとします。

パン屋をやるには、知って、できるようにならなくては
いけないことがたくさんあります。

まず、おいしいパンの作り方。
材料はなにが必要で、
よい材料はどこで手にはいるのか?
パンを作るための道具は何が必要で、
どこで買うのか?あと手入れのしかた。

次に、お金のやりくりのしかた。
どうやってお金を用意したらいいのか?
できるだけ長くパン屋を続けていくために、
どういう風にお金を動かしたらいいのか?

あと、どうやってお客さんを集めて、
何度も買ってもらえるようにするか?

従業員を雇って、
どうやって一緒に働いていけるようにできるか?

などなど、知っておく必要があることはたくさんあります。


でも、こういうことは、
わたしは学校では習いませんでした。

ただし、こういったことが
世の中で生きていくために必要な知識と技術です。


中学校を卒業したら、
パン屋さんをやりたいと思った人は
卒業した時点で、もうパン屋をやっていける。
それで数年後成功したら、
誰かにパン屋を継がせることができる。


こんな教育が行われるようになったらいいのではないか?
とわたしは夢を見ています。


そこで行われる勉強の目的は、
あくまで実際に何かを行うことができるか?


    パンを作れるか?


    お客さんを集められるか?


    経営を続けていけるか?


です。

試験で85点以上とることではありません。


で、こういう学校とか教育機関、
これから先、必要だと思いませんか?

大学出て、就職する。
という以外のルートが今後必要とされる気がしています。


おばけってほんとうにいるの?

なに寝言いってんだ。
そこにいるだろ。

というのは冗談でもなく、
別に、どんな形態の存在がいたって構わないわけで、
信じる信じないの問題ではない。

非科学的だと、想像力を制限することの方が、
よっぽどおかしい。

かといって別にいるわけでもないのに、
霊がどーたらこーたらと
見えるふりをするのもバカげている。

別にそういうもんが見えたからって、
えらいわけでもない。

この絵本、最高だ。
最後のオチが深すぎる。
おばけでんしゃ (絵本・こどものひろば)



入学したばかりのころは、笑顔の素敵なとってもいい子でした。 彼が笑顔を取り戻すことはできるのでしょうか?・・・病気扱いする前にやることがあるはず。

新聞を読んでいたら、家庭欄の記事が、目に入りました。

おそらく、小学校の先生が書いている記事です。

————————————————–
ある一人の子について困っています。
その子は、クラスで浮いてしまっています。

ドッチボールをやるとき、ボールがその子に当たります。
ルールでは、陣地の外にでなくてはいけません。
なのに、その子はボールを投げた子に腹を立てて、
つかみかかっていきます。
こういうことがたびたび起こるので、
クラスで彼は、相手にされなくなりました。
そうなると、そうなったで、
彼は仲間はずれにされたとおこりだします。
ますます彼は、クラスで浮いてしまいます。

入学したばかりのころは、笑顔の素敵なとってもいい子でした。
彼が笑顔を取り戻すことはできるのでしょうか?

————————————————–

というような内容でした。

わたしは、最近子供ができた、ということもあり、
子供をどういう風に育てていったらいいのか、
考えることがふえました。

わたしは、考えるとき、自分が子供の頃どうだったか、
をまず思い返します。

わたしは、幼稚園に通っていたような年齢の頃、
まわりの男の子たちのほとんどは野球をやって遊んでいました。

わたしは、それにはほとんど関わりませんでした。

なんでか?

全然わからなかったのです。

バットにボールをあてて、遠くまでとばせばいい。

というのは、見ればわかります。
でも、その先が全然わからないのです。

だから、人数あわせのために
野球に誘われることもたびたびありましたが、
いつも断っていました。

わたしは、なんで野球がわからず、
まわりの男の子たちと一緒に遊ぶことができなかったのか?

いまなら、その原因が分かります。

それは、私の協調性が足りないのではなく、
脳内物質のバランスが崩れていたわけでもありません。

わたしは、野球用語の意味を知らなかったのです。
野球には

ストライク
ファール
ボール
ファースト
セカンド
サード

などなど、野球でしか使われない用語がでてきます。
さすがに、ホームランの意味は知っていましたが、
上記の言葉の意味は、その当時知りませんでした。

野球をするとき、上記の言葉は必ずでてきます。
わたしは、その意味がわかりません。
そのため、周りの男の子たちの言っていることが理解できません。
また、当然、野球のルールもわかりません。

そんな状態で、野球をすることはできません。

野球をするときにでてくる用語の意味を
その当時理解することができていたら、
誘われて、断ることはたぶんなかったでしょう。


上の例であげた子は、ドッチボールのやり方を理解していません。

いまだったら、わたしは彼に対して、

ドッチボール
ゲーム

見方
陣地
外野
内野

といった、ドッチボール用語を理解させてあげるようにします。
そうしたら、彼は、まわりの子たちとドッチボールをやって
遊べるようになるでしょう。

さらに、クラスでうまくやっていくことも
できるようになるはずです。

単語の意味を知らないことが、
結果として、人間関係に大きな影響をおよぼしてしまうのです。

それは、間違っても「脳」の問題ではありません。


おすすめめ辞書。他の小学生向け辞書とくらべると、定義付けがきちんとなされています。
下村式 小学国語学習辞典 第2版


それを病気にしてしまうのは、なんのためなのか?

あるお母さま、
息子さんが4月から小学校に上がるので、
学校説明会に行ってきました。

地元の区立小学校。

特別支援教室の先生から、
お話がありました。

授業中、座っていられない。
おしゃべりが止まらない。、
感情が抑えられずに腹をたててしまう。
集中できずに寝てしまう。

などなど。

それは、病気の可能性があります。
病気なんだから心配する必要はありません。

専門家に診断を受けてください。

とのこと。

お母様は、なんか違うんじゃないかと思った。
と、話してくださいました。

診断を受けて、病気だということになったとして、
それでなにかがが解決するのか?
私は、疑問に思います。

まあ、「病気」ということにしてしまえば、
それ以上、考えたり悩んだりする必要が
なくなるのかもしれません。

表に現れている、態度だったり、
感情を強制的な手段で抑え込むことはできるでしょう。

でも、それが本質的な解決策だとは、
わたしには、思えません。

私自身、学生の頃は
授業中、よく寝ていました。
教科書や参考書、開くと、数分もたたずに、
眠気がおそってきたものです。
勉強していて、いらいらして、
部屋の壁に穴をあけたこともあります。

でも、今は、なぜそのようなことを
私がしてしまっていたのか、
原因がわかっています。
で、対処することができます。

中学生や小学生に対して、
勉強をさせていく中で、
イライラしたり、眠くなったりする子は、
必ずでてきます。

問題なくやっている子は、
そのままやらせておけば、勝手に進みます。

だから、私が何かしら、指導する必要も、
ありません。

勉強していて、イライラして、
まわりにあたりはじめた。
気がついたら、寝ていた。

目の前の子が、そうなったときが、
指導者としてのわたしの腕の見せ所。

勉強を始める前は、
とくに問題はなかったのだから、
そうなった原因は、勉強の中にあります。

で、場合によっては、多少時間がかかったり、
ずっと前に戻す必要があったりはしますが、
最後には調子よく勉強をすすめられる状態に
戻すことができます。


親子で楽しむ学び方 LEARNING HOW TO LEARN

かおを食べる

てのひらをたいようにって、
小学生のとき歌ったけど、
あんぱんまんの作者が作詞をしていたとは知らなかった。

1973年にあんぱんまんの絵本を出版。
って、私と同い年だったあんぱんまん。

さて、絵本は批評家も幼稚園の先生からも、大悪評。

かおを食べるなんて、悪趣味。

出版社は、

あんぱんまんはもう2度と出してくれるな。

ところが、5年後、何の宣伝もしていないのに、
幼稚園や保育園でどんどん広がっていく。



そしてそして、
アンパンマンがアニメ化され、いよいよ放送される段階、
自主制作、ローカル枠全国4局のみ、
最悪の条件。

しかも、月曜日の5時などという視聴率最低の時間帯、
作者もプロデューサーも
みなしょんぼり。

それが、この時間帯では考えられない、
7%という視聴率がでる。

85歳でCDアルバムを出し、歌手デビュー。

赤字になるのは間違いないと言われていた2002年に開業した
ローカル線土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線
沿線住民の盛り上がりが足りない。
景気づけに鉄道のキャラクターをつけてくれないか?
との依頼を受け、
各駅ごとにキャラクターをつけ、
電車の車体にもキャラクターをつける。
朝夕の通勤通学時間以外は、もう観光列車にする!
と提案。

で、初年度5800万円の赤字予想が
なんと、1500万円の黒字に。
報酬はメロン2個。

その他にも、テレビの初期のころの番組制作、
サンリオが小さな雑貨屋だったことなど、
興味深い話がたくさん。

深刻さではなく、
単なる軽々しさが、
たくさんの物事を成し遂げる。
という格言を聞いたことがある。

このアンパンマンの作者である
やなせたかし氏はその良いお手本だと感じた。

人生なんて夢だけど



学校の勉強をどうするか?

子どもにもっと勉強してほしいという、
親御さんの声。

学校の勉強はやらなくちゃいけないからと、
その子の好きなことをやめさせてまで、
学校の勉強をさせるのは、
私は、好きではありません。

本人が興味を持てないでいる学校の勉強。
無理矢理やらせたところで、
それが、その子の人生にプラスになるとは
思えないからです。

学校の勉強のような、
やらなくてはいけないことがあるのなら、
その子の興味を広げていくことで、
興味を持てるようにしていきたいと
思っています。

何かに興味を持って、
真剣に取り組める。

そういった経験があると、
学校の勉強も、その興味の幅を広げるのに
役に立てられるかもしれません。


さて、みなさまはいかがお考えでしょうか?



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「勉強ができないのはやり方を知らないからだ!249号」
配信しました。今回の記事は「算数・数学でも実物を」です。




問4.技を磨き、体力を鍛えることで、ある程度の結果はでる。しかし日本一にはまだ遠い。そこでどうしたか?

公立中学校の陸上部の指導者。

まずは技術だ、ノウハウだと、大量の教材やビデオを手に入れ、
難しい技術を学び、子どもたちに教え込む。

大阪市内120校で1番になる。

次は体力だと、ウェイトトレーニング。
まず最初にやり方を教え、あとは、生徒が自発的に練習をすすめられるような、
手法を学び、実践。
体づくりを徹底して行わせる。

そこで、大阪府内400校で1番に。日本でも、7,8位の選手が生まれる。

しかし、どう頑張っても、好成績を出している生徒でも、
全国大会の場では、その能力が発揮できず、
優勝ができない。

あらためて、その方法を探ろうと、金メダリストや、その他の分野の成功者から学ぶ。

そこで見つけたのは、心を強くするということ。

心を強くするためにでは、どうするか?

そこから、個人種目で13回の日本一を達成した、
日本一を量産するためのノウハウが生まれる。

砲丸投げの選手だったある女生徒。
全国大会の試合前、
雨の中での練習で体調を崩し、
さらには、女子特有の腹痛に襲われる。

ぎりぎり予選は通過し、
決勝も、最後の6投目まで2位。
しかし、ラスト一本で、逆転し優勝。

なぜ優勝できたのか?

とインタビューに対し、

「わたしは毎日皿洗いを休みませんでした。」

これは一体どういうことなのか?

カリスマ体育教師の常勝教育

問3.年々人口が減りつつある過疎地での大規模小売店、どうやって毎年売上を伸ばしているのか?

鹿児島県阿久根市、人口は減り続け、過疎化と高齢化が進む。
大きな産業がある訳でもない。
観光地でもない。
鹿児島県の一世帯あたりの所得レベルは全国でワースト5位に入り、
その中でも特に阿久根市は、低いレベルにあるという。

古い商店街と小規模なスーパーはあったが、品揃えは少なく、値段も高いまま。
一箇所で必要なものが揃うこともない。

コンビニエンスストアもない。

そんな衰退する一方の田舎町。

そんな中、

小売店は地域のインフラである。

という考えのもと、AZスーパーセンターをオープン。

そんな地域に大規模な小売店などありえないと、
銀行が融資を辞退。

従業員を募集してもすぐにつぶれるだろうと、小売店の経験者は
集まらない。

などなど数々の困難を乗り越え、
今では年商100億を突破し、
毎年売上を伸ばし続けている。

どうやってそれを実現させたのか?

これまでの前例、常識にとらわれない、
あくまでお客様のためを優先させる数々の施策が
興味深い。


利益第二主義―過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学


シメコロシノ木



よく子供たちを連れて遊びに行く、板橋区立熱帯植物館。

再現された熱帯の海の底から高山地帯まを、
熱帯館の地下から順番に登っていく。

土日には無料の案内のツアーがある。
そこに参加してはじめて知ったこと。

この写真の木は、絞め殺しの木。
もともとある木のえだとか葉っぱの部分に種が落ち、そこから成長していくにつれて、
元の木を締め付けていき、最終的には枯らしてしまう。

ここでは、実際に絞め殺した状態を見ることができる。

この状態で見ることができるのは、ここだけではないか?

とのこと。


勉強ってなんですか?

  勉強って、なんですか?

と聞いたら、

  覚えることです。

という回答。

それでは、頭の中に役にたたないがらくたを
大量に詰め込むことになりそうです。

どこかに書いてあることを、
ひたすら覚えることは
テストのためにはいいかもしれませんが、
生活や仕事のためには、
なんの足しにもなりません。

役に立てるための勉強をしたくありませんか?

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