まだ食べてんのか!

お祭りの帰り、棒アイスを買って帰って、
子どもたちと一緒に食べました。

私は食べ終わって、明日の準備をはじめます。
で、一段落ついて、ふと脇を見ると、
まだアイスを手に持っています。

  うわ、まだ食べてんのか!!

  うん、こうやると長持ちするよ!

と、アイスをなめてみせる次男のたっちゃん。

ちょっとだけうらやましい。





Eで遊ぶ

Eで遊ぶ

暑い中たくさん歩いてさっきまで、ばててダラダラしていたというのに、
Eを見つけて、もぐりこんで遊び始める子どもたち。


空をとべるわけ

おこられたとへこんでいたある高校生。

プロのミュージシャンになりたい。

で、音楽の専門学校に行きたい。

とご両親に話したんだそうです。

それで、反対されたとへこんでいます。

当たり前だわ。



だいたい、音楽でどうやって食ってくつもりなんだ?
仕事にするには、ギターの腕だけじゃなくってなあ、
お金にするっていうことが必要なんだよ。
そういうことわかってるのか?

どうしても行きたいんだったら、
自分で何とかしろ。



と言われたとのこと。
彼の甘さをきちんと指摘しています。

まともないいお父さん。

そのぐらいで、へこんでいるようだったら、
まあ先はないなとは思いつつ、
ひとつ無責任な話をしました。



飛行機って、何で飛べるか知ってるか?

前に動くとなにが起こるか?
自転車でスピード出すとどうなる?

空気が顔に身体にあたるよな。
止めようとする力が働くだろ。
動くといろんなものがぶつかってくる。

その前から向かってくる力を、
上向きの力に変えて、
空を飛ぶのが飛行機なんだよ。

君はいずれにせよ、前に進んでいる。
それで、いろいろぶつかってくる。

反対されるってのは、
前に進んでいるから。

ぶつかってくる力をまともに受けて、
ストップするのも、
空を飛ぶために使うのも、
君しだいなんだよーん。



東京の末端

環状7号線
環状7号線



運河を越える橋を渡る。

環状7号線の末端。

埋め立て地に、巨大な倉庫群。
トラックが行き交う物流の拠点。

遮るものがなにもなく、
日差しが直接コンクリートの地面にあたる。

上からも下からも暑さが、身体にぶつかってくる。

運河を眺めながら、渡っていると、
むこうから一人の黒い服を着た女性。

白人で金髪。スーツではなく喪服。

歩幅を稼ぐには不向きな足の動きを制限するスカート。

すねの筋肉に
力が入っているのが見える。

かくかくした歩き方。


橋の向こうには火葬場。

ここは東京の末端。

ヒールが高い靴で歩いて行くには遠い最寄り駅。





266 間違えたらラッキー

ノートに細かい字でびっしり書き込んで、
計算しているある中学生。


  それ答え間違ってるよ。


と伝えると、
消しゴムでノートに書き込んだ計算を
一生懸命消し始めます。





おいおいちょっと待て。
なんでそれ消しちゃうの?


  間違ってるので。


なにが間違ってるのか確認した?


  いや、してません。


おれが嘘ついてたらどうする?


  ・・・


まあ、嘘つかないにせよ、
こっちだって間違えることがあるよ。
消してどうするつもりなの?


  もう一回やります。


それじゃ、せっかく間違えたのに、
もったいない。


  は?


なにをどう間違えたのか、
自分で確認して、わからないままにしていたら、
また同じ間違えしそうだよなあ。

まず、なにを間違えたのか確認しようよ。

それで、なに間違えたのか分かっとけば、
次回からその間違いは防げるよな。
間違ったらそれは直せるチャンスなんだよ。

というわけで、消しゴム禁止な。


  ええ~っ!


計算を消しゴムで消してしまうと、
なにを間違えたのかが分からないまま。

消すのに使う手間と時間も無駄です。

まずは、自分がなにをして、どう間違えたのか、
それを見て、自分で間違えがなんなのか分かれば、
直すことができます。

よくいるのが、自分はできるはずだと
根拠なく思いこんでいる人。

その人は、自分の間違えやミスを受け入れられず、
を見ることができません。

だから、自分がやったことを
消さずにはいられません。

そういう人は、いつまでたっても
同じ間違いを繰り返しがちですねえ。






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