どうやって彼らは宗教をあやしいものにしたのか?

宗教に対してどんな印象をお持ちでしょうか?
あやしいとか、操られているとか、
洗脳されるなどなど、反社会的でよくないもの。
こういった考えが広まる原因になったのが、
1990年代におけるオウム真理教の事件。

教祖の麻原の指示で、地下鉄に猛毒のサリンを撒くという無差別テロ。
坂本弁護士一家を誘拐し殺害。
上九一色村のオウム真理教の宗教施設と
そこにいたヘッドギアをつけた信者達の異様さ。

それ以来、新興宗教はカルトでマインドコントロールを行い、洗脳を行い、
人を操ろうとする危険で怪しいものということになった。

電気ショックを与え続け、薬物を大量に投与した状態で、
なんらかの言葉を繰り返し与え、
意識の深いところに命令を植え付け催眠術をかける。
このような彼らの行っていたマインドコントロールなる実践は、
誰がどうやってはじめたのか?

そのやり方はどこからきたものなのか?

幹部だった東大卒の精神科医が、
「拷問と医者―人間の心をもてあそぶ人々」 ゴードン トーマス著 吉本 晋一郎訳 朝日新聞社 1991/3
でレポートされているマインドコントロールの技術を信者に対して使った
と本人が裁判で証言している。

教祖と同じ精神状態になれるというヘッドギアも、結局は、ここから開発された道具。

さらには、教祖麻原の頭に触れたのは、彼だけ。
麻原は、彼の助言を常に求めていた。
麻原は、彼によってLSDを300回以上投与され、薬物中毒状態にあった。

もともとは、ヨガを通じて心身の状態を良くしようという試みだった。
それがどのように変質していったのか。
それは、その精神科医が入り込んで行ったこと。

宗教とは本来、精神的なものを扱う知識と実践の体系。
人が何らかのよい状態を目指すことが目的だったはず。

もしそれが反社会的なものに変質しているのなら、
実際のところ裏で誰が何をしているのか、
よく見てみる必要があるのではないだろうか?



1951年、史上はじめて、諜報活動の分野におけるマインドコントロールの実践を暴露した本



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