生徒を、教え子を殴る、蹴る。
それは何が目的なのか?
私が中学生の時の
生活指導の体育教師。
教室の前に連れ出された一人の生徒。
なんで、おれがこうするかわかるか。
言ってもわからないんだったら、
こうするしかないよなあ。
と話しながら、生徒を殴る。
おまえたちのためなんだよ。
また殴る。
黒板の前で殴られている生徒を見せつけられて、
目をつけられたら、自分も殴られる可能性がある。
沿う感じさせられて、
授業中だろうと、なんだろうといつもうるさい教室は、
静まり返る。
殴って痛みを与える。
それでおとなしくさせて、
黙って言うことをきかせる。
そのためだったら、体罰は有効だろう。
でも、力のある人とか立場が上の人の言うことを、
ただ黙って聞いて従うだけの人が、
いまの何が起こるかわからない世の中で
人生を切り開いていけるとは思えない。
従順な人を育てるのが目的の教育には、
私は関わりたくない。
これを書いてて、思い出した。
別の時、その体育教師が、
空き教室にある生徒を連れて行き殴ったり蹴ったりしている。
当時の私の担任は、理科の先生で、
身体は大きかったが、
体罰をふるうタイプじゃなかった。
で、体育教師が入っていった空き教室に、
後から入っていって、後ろからじっと見ていた。
いま思えば、担任も戦っていたんだろう。
悪いことばかりではなかったんだと、
今気づいた。