252 夢の学習法で夢をみる


  参考書、枕の下に置いて、
  ねている間に中身が全部頭の中に
  入ってればいいなあ!


ある中学生が夢のようなことを言っています。
まあ、仮に実現したとして、
テスト対策のためだったら、
役に立つかもしれません。

寝ている間に参考書の試験範囲の全ページが、
すべて頭の中に記録されている。

ただし、そもそも参考書に書かれていることを
理解していません。

なんでそれがそうなるのか、
なんでその答えがでてくるのか
わからないまま、答えだけ知っている状態。

歴史の年号とか、単語の綴りとか、
単に暗記していることを問うような試験のためだったら、
これは役に立つでしょう。

でも、自分で考えて答えを導き出したり、
なにかの技術を身につける。

といったときには、
それだけでは足りません。


  聞くだけで英語力アップ!


寝ている間に、枕元でなにか英語のスピーチを流します。
通勤の電車で、iPhoneで流しっぱなしにして聞きます。

それで、スピーチの英語が
すべて頭の中に記録され、
自由に頭の中で再生できるようになったとします。

でも、そもそも
そこで話されている英文の意味をわかっていなかったら、
それが頭の中にあったからといって、
わからないものはわからないままです。

オウムのように、いくつかのフレーズを繰り返すことは
できるようになるかもしれません。

でも、なにか自分が持っている考えを、
相手に伝わるような形に組み立てて、
言葉を選んで伝える。

といった高等な作業は、
いくらフレーズを大量に覚えたところで無理です。

必要なのは、理解することです。

なにかを丸ごと暗記したり、記録できたとしても、
それは理解したことにはなりません。



親子で楽しむ学び方 LEARNING HOW TO LEARN

基礎からわかる勉強の技術

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